
理想の美肌に近づくには、いろいろな方法がありますが、忘れてならないのは食事。
口から入ったものは、身体を形成するこの上なく大切な要素。
どんなに高級な美容液を使っても、どんなに睡眠をとっても、どんなに紫外線を防御しても、乱れた食生活をしていたのでは、本末転倒、美しい肌を得ることはできません。
ここでは、私の好物でもある『トマト』の素晴らしい美肌効果、健康推進効果についてご紹介します。
トマトのリコピンがすごいわけ!
私たちは、毎日呼吸をして酸素を体内に取り入れなくては生きていけず、その呼吸によって、1日約500Lの酸素を取り入れていると言います。
しかし、呼吸によって取り入れた酸素のうち、約「2%」の10Lが、「活性酸素」に変わります。
活性酸素は、過剰に増えると、体内の細胞を損傷・死滅させ、老化やガン、生活習慣病などさまざまな病気を引き起こす怖い物質です。
現代社会では、呼吸によるものだけでなく、紫外線や電磁波、食品に使われる食品添加物や職場での精神的なストレス、環境汚染など、活性酸素が発生する要因は増えています。
いつまでも健康で、若々しく過ごすためには、加工品をできるだけ控える、ストレスをためない、抗酸化作用のある食物を多く摂るといったことが大事になってきます。
そこで、トマトの登場です。
トマトの赤い色素成分は「リコピン」と言って、その抗酸化力は、βカロチンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上とも言われています。
つまり、トマトを食べることによって、リコピンの強力な抗酸化力が「活性酸素」の発生を防ぎ、身体や肌の老化や病気から身体を守ってくれるというわけなのです。
トマトの選び方・摂り方
トマトの赤い色の正体であるリコピンは、トマトの完熟度が高ければ高いほど多くなる ので、真っ赤に熟れたトマトを選ぶようにしましょう。
トマトをそのまま食べる他にも、トマトジュースやトマト缶でもリコピンの摂取が可能です。
トマトジュースのカゴメによると、生よりもジュースなど加工されたものの方が、リコピンが吸収されやすいのだそうです。
また、リコピンは油に溶けやすい性質があるので、トマトと油を使った料理でいただくと身体への吸収もよくおすすめです。
トマトはいつ食べたらいいの?
トマトに含まれるリコピンは、体内に入ると、小腸で吸収されて全身を循環し、6時間~8時間後に肌の細胞に届いて抗酸化作用を発揮します。
つまり、夜のうちにトマトを摂取すれば、次の日、朝から紫外線に対して働いてくれることになります。
もっとも、トマトはお薬ではないので、いつ食べても身体にとっていい作用をしてくれることには変わりありません。
トマトは1日どれくらい食べたらいいの?
リコピンの摂取量は、1日16mgが最適と言われています。
16mgのリコピンを摂取しようとすると、生のトマトだと2、3個、ミニトマトだと約10個分、トマト缶なら2分の一を食べなくてはならない計算になります。
毎日となると、なかなか続けられる量ではありませんよね。
でも、トマトジュースなら、なんと200gの缶ジュースを1本飲むだけで、簡単に1日分のリコピンが摂取できてしまいます。
喫茶店で、いつもメニューの片隅にひっそりと書かれ、コーヒーやコーラの人気に押されて、なくなりそうでなくならないメニュー「トマトジュース」にこんな頼もしい力があったなんて驚きですよね。
トマトジュースなら、安い時に買い置きしておいて、いつでも気軽に飲むことができるので便利です。
個人的には、量にこだわらず、生のトマトをサラダにしたり、ランチにトマトジュースをいただくなどして、できるだけ毎日摂取できるように心掛けています。
トマトのその他の力
トマトには、抗酸化作用の他、美白作用やコラーゲンの分解を防ぎ生成を促すという、女性にとって嬉しい働きがあることがわかってきています。
つまり、シミやシワ、たるみにも効果があると言えるかもしれません。
その他、悪玉コレステロールを減らす働きがあるため、脳卒中の予防、血液サラサラ(代謝アップ)効果などが期待できます。
トマトの肌においしいレシピ
とても簡単ですが、私がよく作っていただく、トマトとアボカドのサラダをご紹介します。
【用意するもの】
- トマト 1個
- アボカド 1個
- モッツアレラ 好みの量で
- レモン 適宜
- オリーブオイル 適宜
- 塩・ブラックペッパー 適宜
①トマトは、よく熟れたものなら生でもいいですが、少し若いものなら湯剥きをして柔らかい食感にしてから使うと、モッツアレラとアボカドの柔らかい食感とぶつかり合わずおいしいですよ。
②トマト、アボカド、モッツアレラを好みの大きさ・形に切ります。
③後は、サラダボールに入れてオリーブオイル、レモン汁、塩、ブラックペッパーを振ります。
シンプルですが、私はやっぱりこれが一番好き♪
ワインと一緒にいただいても、ちょっとしたおつまみになってしまいます。
トマトと、「森のバター」と呼ばれ、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞やがんを予防するほど栄養豊富なアボカド。
美肌と健康には絶好のコンビであることは言うまでもないですね。
おしまいに
美肌を手に入れるためには、毎日のちょっとした心がけとお手入れの積み重ねが必要です。
外出時は、日傘や日焼け止めを使うなど外からの紫外線対策を、そして、内側からはアンチエイジング効果のある食べ物やサプリを摂るなど、日頃から意識を高めて過ごしましょう。
また、年齢に合った、アンチエイジング化粧品を使うことも大切です。
きちんとケアをすれば、女性はいくつになっても若々しく、素敵でいることができます。
あきらめずに、一緒に頑張りましょう!