

最近、美容と健康にいい水として「水素水」が大変話題になっています。
水素水は、飲むだけでダイエット効果が期待できて、便秘やアレルギー、花粉症などにも効果があると言われています。
そんな夢みたいな水素水、いったいどんなものなのでしょうか?
水素水とは?
水素水とは、その名の通り水素分子が高い濃度で溶けている水のことをいいます。
化学式では水の化学記号である「H2O(エイチツーオー)」で表します。
化学式からもわかるように、水にはすでに「H(水素)」が入っているのですが、さらに一定の数値以上の水素を含む水のことを「水素水」と呼びます。
※水素水の基準として、「0.08ppm以上の水素を含んだもの」と定められています。
尚、豊富に水素を含むという意味で、学術的には「水素豊富水」と呼ぶそうです。
水素水の効果
水素には、身体を酸化(錆び)させ老化を進める原因である「活性酸素」を除いてくれるという働きがあります。
活性酸素とは、呼吸によって体内に取り入れられる酸素を使って、食事で摂った栄養素を燃やし、エネルギーを作り出す際に発生する強い酸化作用を持つ成分を言います。
活性酸素には、本来、その強い攻撃力で体内に侵入したウイルスや細菌を退治するという大切な役割がありますが、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化させてしまうため、切ったりんごが茶色く変色するように、体を錆びさせ老化や病気を引き起こしてしまうのです。
そんな悪名高い活性酸素、実は善玉活性酸素と悪玉活性酸素の2種類あり、体に悪さをするのは悪玉活性酸素になるのですが、
水素水は、この悪玉活性酸素のみを選んで結合し、水に変換して身体の外に排出してくれるすごい水なのです!
- 悪玉活性酸素を除去して、老化防止を助ける
- 肌やアレルギーなどの炎症を抑える抗炎症作用
- 血行を良くして、体内の老廃物を排出する
- 代謝を高めて脂肪を燃えやすくする

人間の体はもともと酸化から身を守る「抗酸化力」が備わっており、食事から摂る「抗酸化成分」とともに体の酸化を防ぎ、健康な体を維持してくれています。
しかし、現代社会では食生活の変化や環境汚染、過労に不規則な生活などストレスに晒されることが多い上、抗酸化力は年齢とともに低下するため、体の外からも抗酸化力を高めてあげることが必要になってくるのです。
体の錆びを防ぎ、抵抗力のある病気に強い体を維持するためにも、毎日の食事に果物や野菜、水素水などの抗酸化食品を取り入れ、極力活性酸素を発生させない健康的な生活を送ることが大切です。
β(ベータ)カロテンを含む食品
β-カロテンはにんじん、ほうれん草、かぼゃなど緑黄色野菜に含まれるカロテノイドという色素成分で、居力な抗酸化作用があります。
熱に強い成分なので、油で調理すると吸収率が高まります。
ビタミンCを含む食品
ビタミンCは酸化による過酸化脂質の生成を防ぎ、細胞の老化を防止するビタミンです。
また、抗酸化作用があるだけではなく、
- 皮膚のシミ、シワを防ぐ
- 免疫力を高める
- ストレスへの抵抗力を強める
など、多くの働きを持つ栄養素です。
ビタミンCは、様々な野菜や果物に含まれますが、水に溶けやすく熱に弱いので生食がおすすめです。
ビタミンEを含む食品
ビタミンEは強力な抗酸化作用を持つビタミンで、「老化防止のビタミン」とも呼ばれます。
細胞膜を構成する脂質が、活性酸素によって酸化されることを防ぐ働きがあり、生活習慣病の予防にも効果があります。
ビタミンEが含まれ食品は、魚介類やナッツ類。β-カロテンと同じく熱に強い特性があるので、油で調理することがおすすめです。
ファイトケミカルを含む食品
ファイトケミカルとは、植物に含まれる化学物質の総称で、植物の色、香り、苦味などの成分に含まれています。
ファイトケミカルの特徴の1つは、抗酸化作用が強いこと。
特に、ポリフェノールやカロテノイドには、抗酸化成分が豊富です。
また、ファイトケミカルの抗酸化力は、ビタミンよりも強力です。例えば、トマトに含まれるリコピンにはビタミンEの約100倍の抗酸化力があります。
―抗酸化作用のある食品リスト―
β-カロテン | にんじん、かぼちゃ、トマト、ほうれん草、ブロッコリー、にら、ピーマン、モロヘイヤ 小松菜、みかん、すいかetc |
ビタミンC | いちご、キウイ、アセロラ、バナナ、みかん、ゆず、レモン、パイナップル、柿、キャベツ、赤ピーマン、さつまいも、ほうれん草、ブロッコリー、じゃがいもetc |
ビタミンE | ひまわり油、アーモンド、ヘーゼルナッツ、落花生、うなぎの蒲焼、にじます、モロヘイヤ、かぼちゃetc |
ファイト ケミカル |
【アントシアニン】赤ワイン、ブルーベリー、カシス、紫イモ 【カテキン】緑茶、紅茶 【リコピン】トマト、スイカ 【イソフラボン】大豆 【アスタキサンチン】サケ、エビ、カニ |

水素水の効果的な摂取方法
水素水は薬ではない上、政府が認める安全な飲み物のため、摂取量や摂取時間に決まりはありません。
水素に期待される効果は、体内で発生した悪玉の活性酸素を除去してくれることです。
この効果を活かすためにも、活性酸素が大量に発生しがちな以下のようなタイミングで摂取するのがいいでしょう。
・運動をする時
・飲酒や喫煙をした時
・過労気味の時
・ストレスの多い時
・紫外線を浴びる時
・環境汚染に晒させる時
・長時間のパソコン・スマートフォン使用などで電磁波を浴びる時
水素は、一度に大量に摂取してもビタミンCと同じように、ためておくことができません。
そのため、活性酸素が多く発生する要因のある時には大目に、普段は適量を1日数回飲むのがいいでしょう。
フランスのルルドの泉、ドイツのノルデナウの水などは、奇跡の水と称され、これらの水を飲むことで、様々な病気が改善されたと言われていますが、最近の研究で、これらの水には、水素が多く含まれていることがわかっています。