
黒髪に混じってキラッと光る白髪。
思わず抜きたくなってしまいますよね。
でも、昔から「白髪を抜くと白髪が増える」と言われてきました。
実際のところはどうなのでしょうか?
最近の研究によると、「白髪を抜くと白髪が増える」というのは、医学的に根拠のある真実だということがわかってきました。
髪の毛は、髪を黒くする細胞「メラノサイト」が、メラニン色素を生成することで、髪に色がつき黒髪となります。
しかし、加齢やストレス、紫外線によるダメージなどによりメラノサイトの働きが弱まると、黒い色素を生成できずに白髪になってしまいます。
これまでは、メラノサイトの働きは1本づつ独立しているため、白髪を1本抜いても、周りの髪の毛には影響がないと思われていました。
ところが、最近の研究で、髪を黒くするメラノサイトは頭皮のすぐ下にある「バルジ領域」という場所で作られていて、白髪を1本抜くと、他の髪のメラノサイトには直接影響がなくても、バルジ領域に影響を与えることがわかったのです。
髪の毛を黒くするメラノサイトは、古い髪の毛が抜ける時に一緒になくなりますが、健康な頭皮であればバルジ領域から新しいメラノサイトが供給され、新しい髪の毛も黒く育ちます。
ところが、白髪を抜くことでバルジ領域がダメージを受けると、メラノサイトが作れなくなり、新しい髪に色がつかずに白髪として生えてしまいます。
髪の毛は、数本で1つのバルジ領域を共有しているので、1つのバジル領域でメラノサイトが作れなくなると、複数の髪が白髪になってしまうのです。
そして、無理やり髪の毛を抜くことで毛根が傷つき、健康に生えようとする髪にも悪影響を与え、抜け毛や薄毛の原因にもなってしまいます。
白髪を抜くと白髪が増えるというのは、単なる迷信ではなく真実だったのですね。
目につくと気になる白髪ですが、気になる場合は、無理に抜いたりせずに根元から切るかヘアカラーをすることをおすすめします。
また、その他の研究によると、血行をよくし、頭皮に栄養をきちんと与え、できるだけストレスの少ない規則正しい生活を送ることで、白髪が黒くなることがわかっています。
あきらめずに、こつこつと頭皮ケアをして、素敵な40代を過ごしましょう。