
小じわ・たるみ・ほうれい線・クスミなど肌のトラブルは、見た目年齢を一気に上げてしまう、大人の女性にとって放っておけない永遠のテーマです。
そんな肌の老化を速める主な要因は、いったい何なのでしょうか?
それは、美肌にとって最もタブー視されている「乾燥」「紫外線」「血行不良(冷え)」の3つです。
「自分は保湿もしているし、日焼け止めも塗ってる。もともと冷え性じゃないから大丈夫。」という方でも、間違った方法や合わない化粧品によるケアで、知らぬ間に肌の老化を速めてしまっているかもしれません。
肌は、夏は紫外線、冬は乾燥や冷えといった環境の変化や、ストレス・運動不足など生活環境によって変わり、さまざまなトラブルが起こります。
老化を防止し、美肌を維持するためには、その時ごとの肌の状態に最適なケアをすることが大切です。
ここでは、いつまでもうるおいのある、つややかな肌でいるための、肌の老化3大要因の対処方法についてまとめてみました。
老化を加速させる3大原因と対策
肌の老化を速める原因は、人によってそれぞれですが、主な原因は「乾燥」「紫外線」「血行不良(冷え)」の3つです。
①乾燥
肌の乾燥は、加齢による保水機能の低下に加えて、乾燥した空気や、ごしごし洗顔などの間違ったスキンケアにより、傷ついて乱れた角質のすき間から水分が蒸発、水分を保てなくなって起こります。
肌が乾燥すると、バリア機能が低下し外からの刺激を受けやすく、肌荒れを起こしたり、シワやたるみが目立つ、がさがさごわごわの肌へと老化を加速させてしまいます。
乾燥対策
では、乾燥による肌の老化を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。
「洗顔後は化粧水をたっぷりつけて乳液で蓋をする」というのが通説になっていますが、ただやみくもに化粧水と乳液をつけるだけではうるおいのある肌を手に入れることはできません。
「うるおいのある肌」とは、肌自体が保湿物質をつくり、角質内にその保湿物質を蓄えておける状態のことを言います。
しかしながら、この力は生まれたばかりの赤ちゃんの頃をピークに、年齢とともに徐々に弱くなっていきます。
肌の保湿物質を作る機能が弱まると、いくら化粧水をつけても化粧水は蒸発し、肌に水分を保持することができません。
また、乳液には油分が含まれているので、一見、化粧水の後につければ水分の蒸発が防げそうですが、乳液の水分の方が油分より割合が高いため、化粧水をつけても、油分と油分のすき間から蒸発してしまい、結局「いくら化粧水をつけても、しばらくすると肌が乾燥する」ということになってしまうのです。
角質の水分を守っている保湿物質には、「皮脂」「天然保湿因子」「角質細胞間脂質」の3つがあり、中でも最もパワフルな水分保持力を持つのが角質細胞間脂質の一つ「セラミド」です。
セラミドは、水分をはさみこんでキープする最強の保湿物質。
しかし、セラミドは年齢とともに減り、食べ物からや自然には増やすことはできません。
肌の芯から健康でうるおいのある肌を手に入れたいなら、セラミド配合の化粧品でセラミドを補うことです。
<セラミド配合のおすすめの化粧品>
使ったことのある化粧品の中で、保湿力が特に高く、アンチエイジング効果にすぐれていたおすすめのセラミド配合の化粧品は、小林製薬の「hifmid(ヒフミド)」です。
表面だけがうるおうのではなく、肌の奥深くで水分が保たれ、ふっくらはりのある肌が実感できますよ!
②紫外線
紫外線は、目に見えないためうっかり浴びてしまうことが多いですが、肌の老化を速めるとても怖い存在。
天気のいい日に外でスポーツをしたり、レジャーで紫外線を大量に浴びた次の日、「シワやほうれい線が深くなった気がする」「肌が乾燥する」といった経験はありませんか?
それは、紫外線を浴びることによって発生した活性酸素が、肌の角層部に悪さをした証拠です。
活性酸素は、皮膚細胞の遺伝子を傷つけ、肌のハリの元、コラーゲン*1とエラスチン*2を破壊、肌は弾力を失い、シワやたるみを生じさせます。
それだけでなく、紫外線を浴びた肌は、防御反応からメラニン色素を作りますが、それがうまく排出されないとシミになってしまうのです。
*1 コラーゲン:真皮を縦横に走っている膠原繊維のこと。
*2 エラスチン:膠原繊維(コラーゲン)の間をバネのようにつないでいる弾力繊維のこと。
紫外線の他にも、ストレスやたばこ、食品添加物などでも活性酸素は発生するため、肌の老化を防ぐためには、日ごろから生活や食生活を正す努力も大切です。
紫外線対策
紫外線は、強弱の差こそありますが、1年中降り注いでいます。
うるおいや透明感のある肌を保つためには、日焼け止めをはじめとする紫外線対策が欠かせません。
日焼け止めには、「紫外線吸収剤」が使われているものと、「紫外線拡散剤」が使われているものがあります。
「紫外線吸収剤」配合の日焼け止めは、白浮きをしづらいといったメリットもありますが、「紫外線拡散剤」に比べて肌への刺激が強く、肌荒れや乾燥を引き起こすことがあります。
肌の乾燥が気になる方は、「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」と書かれた日焼け止めを選び、オイルフリーのクリームタイプかミルクタイプのものを使うといいでしょう。
また、せっかく日焼け止めを塗っても、量が少ないと塗り残しができてしまい、紫外線防止効果は半減してしまいます。
実際に使用している量のデータをとったところ、その商品本来の日焼け止め効果(SPF)に達するには、量が大幅に少なく4分の1程度しか使われていなかったそうです。
日焼け止めが高価であればあるほど、1度にたくさん使うのは惜しいものですが、紫外線を防ぎ、老化を防止したいのであれば、けちらずに必要量をしっかりと使いたいものです。
出かける時は、「外を歩くのはちょっとだから」「車での移動だから大丈夫」と油断せずに、しっかりと紫外線対策をしましょう。
また、うっかり紫外線を浴びてしまった場合は、コラーゲンが早くスムーズに再生できるようアフターケアが大切です。
コラーゲンの回復には、血液が運んでくる酸素や水分、ビタミンCなどさまざまな栄養素が必要ですが、そのためにも、血行促進が重要になってきます。
次の項目を参考に、血行不良(冷え)を解消して紫外線のダメージから1日も早く肌を回復させてあげましょう。
③血行不良(冷え)
血行不良(冷え)は、女性の肌にとって百害あって一利なし。
肌がすこやかであるためには、毛細血管を通して酸素や栄養が肌のすみずみまで行き渡り、二酸化炭素などの老廃物がきちんと排泄されなくてはなりません。
しかし、40代といえば仕事や家事で忙しく、1日中座りっぱなしのデスクワークや睡眠不足、ストレス、深酒や喫煙など血行が悪くなる生活を送りがちです。
血の巡りが悪くなると、皮膚細胞まで酸素や栄養が行き渡らず新陳代謝が低下、老廃物がたまり、シミやくすみ・ごわつきのあるトラブル肌になったり、紫外線で壊れたコラーゲンの再生がスムーズにいかず老化が進みます。
通常、気温が17℃以下になると、血流量が急激に低下するといわれていますが、気温が下がる冬は特に血流量が減るので、日ごろから意識をして体が冷えない生活をすることが大切です。
血行不良(冷え)対策
血行を促進するための最も簡単で即効性のある方法として『入浴』があります。
入浴は、温かいお湯に浸かることで血管を拡張させて血行を促進するほか、リラックス効果により、血管を収縮して血行を悪くするストレスの解消にも効果的です。
ぬるめのお湯(40℃前後)に長く浸かるのがよいと言われていますが、ぬるいといくら浸かっても体が温まらず、温浴効果を感じられないことがあります。
個人的には、長く浸かってものぼせない、自分が一番気持ちいいと感じる温度のお湯に、頭の芯まで温まるくらい浸かるのが最も効果的だと思います。
「運動」も、入浴と合わせて最も効果的な血行促進の方法です。
運動をすれば、肌への血行がよくなる上に、体温の40%を発する筋肉を鍛えることで、冷えない体づくりにもつながります。
その他、体を冷やす食品を避け、体を温める効果のある食品を積極的に摂ることも大切です。
体を温める食品 |
塩、梅干し・たくあんなどの漬物、みそ・しょうゆ、卵、チーズ、魚、玄米、にんにく、しょうが、ごぼう、にんじん、そば、黒砂糖、日本酒・赤ワイン、焼酎、れんこん、山芋、小豆・黒豆、黒ゴマ |
体を冷やす食品 |
パン、牛乳、酢、バター、マーガリン、白砂糖、清涼飲料水、コーヒー、ビール、ウイスキー、コーヒー、緑茶、ケーキ、豆腐、トマト、レタス、バナナ、パイナップル、きゅうり、レモン、カレー |
体を冷やす食品ばかり摂っていると、体温が低下して血液の流れが悪くなり、血中に老廃物が多くなることで肌荒れや、病気の原因になることもあります。
口から入ったものがそのまま体を作るということを意識し、日ごろからバランスの摂れたビタミン豊富な食生活を送ることが肌の老化防止にもつながります。
まとめ
生活や食生活が乱れていては、健康な肌を維持することはできません。
どんなに高価な化粧品も、きれいになれるどころか、逆に刺激となって肌荒れやかぶれを起こしてしまうこともあります。
肌の老化を防止し、いつまでもつややかな肌を維持するためには、規則正しい生活と食事が一番の基本です。
その上で、できるだけストレスのない生活と適度な運動を心がけ、アンチエイジング(保湿効果の高いものがおすすめ)化粧品の力を借りるといいと思います。
友人や同僚を見て、年は変わらないのに、お肌がきれいで羨ましく思ったことはありませんか?
お肌は、努力次第でいくらでも美しくなります。
生活を振り返って、正せるところは正し美肌をゲットしましょう!