
今話題の「ファスティング」、「名前は聞いたことはあるけど、どんなものかよくわからない。」という方も多いと思います。
いつも便秘薬が手放せなかった友人が、「プチ断食を始めたんだけど、とにかくたっくさん出て、それからもお通じが最高にいいの!お肌も白くなったみたい。」と言うので見てみると、以前は浅黒くツヤのなかった肌が、本当に一皮むけたように白く、ツヤツヤしていました。
デトックス効果の他にも、ダイエットやニキビ、アレルギーなどにも効果が期待できるという「ファスティング」、どんなものなのかゼロからご紹介します。
これはもう試すしかありません!
ファスティングとは?
「ファスティング」とは、 英語の「fast」を語源とする「断食」を意味する言葉です。
断食といえば、宗教的(健康的)理由や、抗議のために食べ物を全くとらないストイックな行為をイメージしますが、いま注目されているファスティングは少し別ものになります。
ここで言うファスティングは、通常1日から3日、食事を摂る代わりに、酵素ドリンクや野菜ジュース、スムージーなどで栄養を補いながら安全に行う、体調を整えるための断食を指します。
期間が短いので「プチ断食」とも呼ばれています。
お腹が空いたと感じたら、野菜ジュースやスムージーなどいつでも口にすることができるので、空腹に対するストレスを比較的感じずに済む、誰もが挑戦しやすい体調管理法だと言えます。
ファスティングの効果
ファスティング(プチ断食)には、女性には特に嬉しいたくさんの効果があります。
1.デトックス(便秘解消)効果
ファスティングには、体内に溜まっていた老廃物(宿便)や食品添加物など毒素を排出するはたらきがあるため、体内浄化、便秘解消などの効果を期待できます。
便秘や宿便などにより腸内に悪玉菌が増えると、免疫力が低下したり、腸内の腐敗ガスが血中に入ることでガンをはじめ、あらゆる病気を引き起こします。
ファスティングにより便秘が解消されれば、便秘によって起こっていたのぼせやだるさ、お腹のはりなど不快な症状ももちろん改善することができますし、便秘(宿便)が解消されて、腸内環境が整い善玉菌が優勢になると、免疫力が向上するため病気になりにくい体づくりが可能になります。
2.美肌効果
便秘が解消され、宿便が出ることにより体内を巡る毒素が排出されると、ニキビや吹き出物が改善されます。
そして、便秘が解消されると、善玉菌が繁殖しやすく吸収力の高い理想的な腸内環境になります。
その状態で摂取されたビタミンなどの栄養素は、スムーズに体内に吸収されるため、結果として美肌効果が期待できることになるのです。
3.内臓機能回復の効果
ファスティングによって、体に負担がかかりやすい食べ物を控え、働き通しになっている内臓器官を休憩させることで、機能の衰えた胃腸など内臓器官の機能回復の効果が期待できます。
犬などの動物などは、体調がすぐれないと食べ物を口にしなくなります。
これは、体調が悪い時には内臓のはたらきが弱っているのを本能として知っていて、断食をすることによって内臓の機能回復を早めようとしているものとされます。
風邪をひいて食欲がないのに、母親に「食べないと治りませんよ!」と無理やりおかゆを食べされられた記憶がありますが、これは誤りだったのかなと思う今日この頃です。
食欲がない時には、体が弱っている証拠。
食事を抜いて、弱った胃腸を休めてあげることが必要です。
ちなみに、肌がきれいで血色のよい、健康な方の腸内を内視鏡で見ると、決まってやわらかくピンク色で、腸のひだが大きく均等なのだそうです。
普段からよくお酒を飲む人やカロリーの高い食生活を続けている人など、胃腸への負担が大きい方にこそファスティングをおすすめします。
4.免疫力向上効果
1の「デトックス(便秘解消)効果」でも触れましたが、腸内環境が整うと免疫力が向上することがわかっています。
腸内環境が整うと、善玉菌が優勢になり悪玉菌によって発生する毒素が体内を巡らなくなります。
それにより、免疫力や抵抗力がアップし病気をしづらい体になるため、結果として花粉症などのアレルギーやアトピーなどにも効果が期待できると言われています。
5.脂肪燃焼効果(ダイエット効果)
内臓機能が活発化することで代謝が上がり、脂肪燃焼につながるという側面があります。
人の体は、食べ物が体に入ってこないと、自分の脂肪をエネルギーに変えて生命を維持しようとします。
ファスティング(プチ断食)は、酵素ドリンクや野菜ジュース、スムージーなどで栄養を補充しながらの断食ですが、何と言っても食事量(摂取エネルギー)が減るわけですから、通常であれば痩せないわけがありません。
ただし、これでは「ファスティングが終わったらまた元に戻ってしまうのではないか」という声が聞こえてきそうですね。
実は、ファスティングのいいところはこの後で、ファスティング(プチ断食)を定期的に行って、体質を根本的に変えて太りにくい代謝のいい体を作っていこうというところにあります。
ファスティングのやり方
1日ファスティング
1日ファスティングのやり方はとても簡単です。
①前日は準備期間になります。
断食前日の食事は、1日甘いものや脂っこいものを避け、胃腸に負担がかからないものにします。
そして朝、昼、夜と徐々に食事の量を減らしていき、夕食はいつもの半分くらいの量にするか、あるいはスープや野菜ジュースのみにします。
②断食当日は適量の水分(酵素ドリンク・野菜じゅーず・スムージー)などを摂りながら、3食ともに食事を抜きます。
③ファスティング翌日は回復期間になります。
翌日は、おかゆなどお腹にやさしい回復食で一日を過ごします。
3日ファスティング
①前日は準備期間になります。
断食前日の食事は、1日甘いものや脂っこいものを避け、胃腸に負担がかからないものにします。そして朝、昼、夜と徐々に食事の量を減らしていき、夕食はいつもの半分くらいの量にするか、あるいはスープや野菜ジュースのみにします。
②断食当日は、起床後、コップ1~2杯の水を飲んでから、断食をスタートさせます。
断食3日間は、適量の水分(酵素ドリンク・野菜じゅーず・スムージー)などを摂りながら、3食ともに食事を抜きます。
③ファスティング終了翌日からは回復期間になります。
断食が終了した翌朝から、回復食をスタートさせます。
丸々3日間固形物を摂っていない体に、いきなり固形物を入れてしまうと、胃腸に負担がかかってしまうため、特に注意が必要です。
これを守らないと、せっかく整った体調も崩れてしまう上、場合によっては落ちた体重もリバウンドしてしまう恐れがあります。
回復期は、焦らず、とにかくお腹に優しい食べ物を少量から食べ始めましょう。
例として、よく煮込んで野菜の形のない野菜スープや、重湯に近い状態のお粥などがおすすめです。
尚、ファスティング終了翌日は、脂ものや魚、肉なども避けた方がいいでしょう。
1か月1日1食抜きファスティング
「1か月1日1食抜きファスティング」は、その名の通り1か月間、1日に1食朝食もしくは夕食を抜いて、その代わりに酵素ドリンクや野菜ジュース、スムージーで栄養を補うファスティングの方法になります。
この方法は、1日丸々食事を抜くファスティングよりも、比較的ストレスが少なく、手軽にできる断食方法ですが、デトックスや胃腸のリセット目的というよりは、ダイエットに向いている方法になります。
ファスティングで注意すること
普段、いただく食事には水分が含まれています。
しかし、ファスティングの間は、食事からの水分は補給できないため、水分を十分に摂らないと脱水症状に陥る危険があります。
意識をして水分を摂るようにしましょう。
また、女性の場合、生理の期間や生理前はファスティングを避けた方がいいでしょう。
生理が終わって5日目以降がおすすめです。