
若い頃はダイエットとは無縁だった筆者ですが、50代に入ると次第に贅肉がつきやすくなり、更年期やストレスも重なって過食ぎみ。
さらにはひきこもり生活が後押しして、ついには60㎏の大台にのってしまいました。
お腹とお尻のお肉はぶるんぶるん、身長165㎝で骨太ということを差し引いても60㎏はやばい。
体は重くて動きが鈍いし、お気に入りの服も入らない・・・
さすがにこれではいけないと思い、人生初のダイエットが始まりました。
そして根性でダイエットを続けること2か月半、なんと5㎏の減量に成功!
今では、毎日の簡単なルーティンと「食べ過ぎたかな、太りそう」と思った時にだけ行う集中ワークアウトのみで、30代のころと変わらないスリムな体型を維持することができています。
ダイエットは根性8割、努力が2割。
ここでは痩せる方法5つをご紹介します。
ダイエットをされている40代、50代の方の参考になれば幸いです。
2か月半で5㎏痩せた5つの方法
私が2か月半で5㎏痩せるために行ってきた方法は、一つだけではありません。
いくつかの方法を並行して適度に行うことで、少しづつ無理なく痩せることができ、太りづらい体に変えることができました。
あまり効果がなかったものや、ちょっとストイック過ぎたかなと思うこともありましたが、それらも併せて筆者のダイエットを成功に導いた痩せる方法5つをご紹介します。
痩せる方法① 早朝ランニング
まずは、太陽に当たり更年期で乱れたホルモンバランスを整えながら、有酸素運動で基礎体力をつける目的でランニングを始めました。
季節は早春、3月といえばちょうど草花が芽吹きだす頃。
暖かくなるのと同時に気分も上向きになり、新しいことを始めるには最高のタイミングでした。
少し肌寒いくらいの気温もランニングにはぴったりです。
とはいえ、半年以上もひきこもりに近い生活を送っていた体は重く、少し走ると息が上がってしまいます。
最初はゆっくりと体に負担のないペースで休みながら走り、数日経って体が慣れてきたら少しづつペースを上げていきました。
そうして2週間もすると※、足運びもよくなって体がどんどん動くようになり、持久力もついて走れる距離が次第に伸びていきました。
※連続して毎日は体力的に無理なので、1日走って2日目は休みというように体調を見て調整をしながら続けました。
ストレスを感じるトレーニングはよくないと思ったので、つらくなったらすぐ休憩、復活したらまた走るということを続けていたのですが、気がつけば1日に8㎞も走れるようになっていました。
朝の澄んだ空気を吸いながら道端の草花を観察したり、初めて行く公園でお年寄りに混じってラジオ体操をしたり、そんな些細な出来事もつらいランニングを楽しみへと変えてくれたのかもしれません。
どれだけ長い間、自然を愛でることもない、心に余裕のない生活を送っていたのかなあと考えさせられましたね。
ランニングをすると、頭がすっきりして一日を気持ちよく始めることもできますし、で基礎的な体力がつき体が動くようになってきたのは大きな成果でした。
ただ、肝心のダイエット効果はというと、カロリーは消費しているはずなのですが、長い年月をかけてついた贅肉は簡単には落ちてくれず、体重も足に筋肉がついたせいかなかなか減ってはくれませんでした。
痩せる方法② ヨガ(ストレッチ)
ダイエットを始めた頃、更年期とストレスが原因であまりよい精神状態とはいえず、イライラしていてすぐに切れたり、考えがまとまらなかったり、気がつくとぼーっとしていたりということがよくありました。
精神状態がよくないから動きたくない、動かない(動けない)から太る、ストレスがたまるからまた食べる・・・この悪循環の繰り返しでした。
「この精神状態何とかしないと食べちゃうなあ」そう思い、何か解決できるいい方法はないかと考えていたところ、ふと思いついたのが若い頃やったことのあるヨガでした。
ヨガは、体幹や柔軟性の強化など肉体面でのトレーニングはもちろんですが、瞑想と同じリラックス効果が得られるので、精神面の不調にも作用し状態を整えるのに最適なトレーニング方法だと思います。
ランニングにプラスしてヨガを始めたところみるみる効果が表れ、なかなか落ちなかった体重も一気に減り始めました。
ヨガの効果① 体
ヨガのさまざまなポーズは、普段使わない筋肉を鍛え、体の柔軟性を高めてくれます。
筋肉が鍛えられることで、基礎代謝が上がり脂肪が燃焼されやすくなります。
また、柔軟性が高められると、関節の可動域が広がって体が動きやすくなるので、毎日の生活の中でも体の動きが大きくなり、消費カロリーがアップして脂肪が燃えやすい体に変わっていきます。
ヨガの効果② 精神
強いストレスのある状態が続くと、ついつい食べ過ぎてしまうということがありますよね。
食べている間だけは脳が幸福感を感じられるので、常に何かを食べていなければ落ち着かなくなり、食欲をコントロールするのが難しい過食状態になってしまいます。
ヨガは、リラックス効果のある音楽とゆっくりとした動きの中で、脳をストレスから解放してリラックス状態に導くことができます。
ストレスを感じると呼吸が浅くなるものですが、ヨガを続けることで普段でも深くゆっくりとした呼吸が習慣づいていきますので、リラックス効果が維持されやすくなり、精神状態も安定しやすくなります。
精神状態が安定すると、次第に食欲もコントロールできるようになっていきます。
ヨガの効果③
ヨガはゆっくりとした動きの中で、体を芯から温めてリンパや血液の流れを促進します。
冷えはむくみの原因でもありますが、ヨガを行うことで体が温まって流れがよくなれば、むくみにくく脂肪が燃えやすい体に変わりやすくなります。
ヨガを続けた結果
最近はスポーツジムまでわざわざ行かなくても、You Tubeでいつでも無料で好きなだけヨガ番組を見ることができますし、1プログラム10分~20分程度と、無理なく続けられるものばかりです。
筆者の場合も、自宅でできる限り朝と夜の両方、特に夜に重点を置いて行うようにしていました。
夜のヨガは、夕食で摂取したカロリーが消費できるので、体形の維持には最適なトレーングでした。
ただ、寝る前に激しいヨガを行うと、交感神経が刺激されて眠れなくなることがあるので、ゆったりとした夜用のヨガを行ったほうがいいかもしれません。
家ヨガは、ジムで若い子たちに混じって、人目を気にしながらワークアウトしなくても自宅でできるのも嬉しいですよね。
筆者も、そうして楽しみながらヨガを続け、2か月経った頃には60㎏あった体重が58㎏に、見た目もたいぶすっきりした印象に変わっていきました。
痩せる方法③ 断食(ファスティング)
57㎏くらいまではだいぶスムーズにいったのですが、そこからはお菓子をやめ食事の量もコントロールしているのになかなか体重が落ちてくれません。
「やっぱり年齢には勝てないのか」と思っていたのですが、ある日偶然手にした本を読んでひらめきました。
「断食だ!」と。
その本は、中医学を学ばれた方が、体のあらゆる不調の原因は「血流不足」という考え方に基づいて書かれたもので、空腹の時間をつくって血流を増やせば代謝が上がり、健康的にダイエットができるというものでした。
断食と聞くと、「えー、私にはむりむり」という声が聞こえてきそうですが、私が行った断食は僧侶のように何日も食べずにひたすら耐えるといったような苦行ではありません。
一日中何も食べないで水分だけ・・・そんな生活を送れば間違いなく痩せることはできるでしょうが、やつれて元気も肌のつやもなくなって病気になってしまいます。
私が行った断食は、夜ご飯を一食だけ抜くというもの。
少し前に流行った「ファスティングダイエット」とか「代替えダイエット」といえば抵抗感は小さくなるでしょうか。
人によって夕食の代わりに、プロテインドリンクや酵素水を飲んだりしますが、筆者はお味噌汁やスープを夕食替わりに摂っていました。
そして朝と昼は好きなものを、食べ過ぎない程度に好きなだけ食べてもOK。
これを永遠に続ける必要はなく、ある程度減量効果が出たら、その後は1日3食に戻しても大丈夫です。
人生のうちきれいな体を手に入れるために、ほんの一時だけの我慢だと思ったらできそうな気がしてきませんか?
断食の効果① ダイエット
だれでも夜たくさん食べた次の日の朝、お腹まわりが太った気がした経験があると思います。
これは、後は寝るだけの体なのに、夕食をたくさん摂ってしまったがために、必要のないカロリーが燃焼されずに体内に蓄積され、そのまま贅肉となってしまった結果です。
夜食べなければ不要なカロリーを摂ることがないので、寝ている間に脂肪が蓄積されないため、次の日にお腹が一回り大きくなったということが起こりません。
断食の効果② デトックス
腸にはもともと2つの大事なお仕事があるのですが、一つは「消化・吸収」、もう一つは「老廃物の排出」です。
夕食を抜くと腸が「消化・吸収」という労働から解放され、腸のもう一つのお仕事「老廃物の排出」に力を注げるようになります。
そうして寝ている間に腸内がお掃除されると、翌朝には理想のデトックス効果が得られるというわけです。
老廃物が排出されることで便秘が解消されると、吹き出物やにきびにの解消にも効果が期待でき一石二鳥と言えるかもしれません。
断食の結果
最初の1日、2日は空腹感が強いですが、4,5日過ぎたころからあまり苦にならなくなりました。
間で我慢できずに夕食を摂ることもありましたが、1週間から10日ほど経ったあたりからは、胃が小さくなり一回の食事の量が大幅に減少しました。
以前はご飯茶碗に1,5杯は食べていたものが、0.5杯食べるのもやっという感じです。
そして、食べ過ぎの原因、早食いをあらためてゆっくりよく噛んで食べるようにしたところ、食事の量はさらにコントロールされていきました。
断食を行ったのは休みを挟みながらの2週間ほどですが、胃が小さくなったおかげですぐにお腹がいっぱいになり、食べ過ぎることが全くなくなりました。
体重も、ランニングとヨガで58㎏までにはなっていましたが、さらに加速的に減り56㎏まで一気に落ちていきました。
恐るべし断食ダイエット!
痩せる方法④ マッサージ
太っていると気になるのはやはりお腹と太ももですよね。
最近は仕事やネットサーフィンなど、一日中いすに座っていることが多いため、太ももやお腹周りの血流やリンパの流れが悪くなって下半身のむくみが起こります。
むくみは代謝の低下にもつながり、脂肪が燃焼しづらく痩せにくい体質の原因になるので、一番に解消したいところです。
そこで私は、冷えの解消と血行を促進するために、可能な限り毎日お風呂に浸かり、体が暖まったところで、気になるところをよくマッサージするようにしました。
You Tubeのダイエット動画でも、たくさんのYou Tuberさんがマッサージをすすめられていますね。
マッサージは時間と場所を特に選びません。
テレビを見ながら、朝起きた時、寝る前にベッドの上で、お風呂の中で・・・などなど、気軽にできるので、思いついたら「脂肪よ燃えろ」と唱えながらもみもみしましょう。
ちなみに、お風呂上りのヨガとマッサージはダイエットにはパーフェクトなプログラムですので、毎日のルーティンにおすすめです。
痩せる方法⑤ ウォーキング
5㎏の減量に成功するまで色々なダイエットの方法を試しましたが、最もおすすめしたいNO.1、それはウォーキングです。
ランニングはダイエットの効果こそ大きいですが、50代ともなると体や膝への負担が大きく長続きしないため、ある程度体が動くようになったら、ランニングから徐々にウォーキングにシフトしていきました。
ウォーキングをすることで有酸素運動ができるため脂肪の燃焼が期待でき、特にウエスト部の贅肉に効果が期待できます。
はじめのうちは毎日、一日30分、景色の移り変わりを楽しめる自分の好きなルートをくるりと一周して帰ってくる程度からで大丈夫。
30分というと、およそ2.5㎞の距離になりますが、1㎞ちょっとの場所へ行って帰って来ると思えばできそうな気がしませんか?
それから、少しづつ時間を延ばし、毎日1時間歩けるようになると体が軽くなって、鏡に映る変わりゆく自分の姿を見るのも嬉しいし、歩くこと自体が楽しくなっていきますよ。
断食や激しいトレーニングで一時的に体重を落とすことは、根性さえあれば実は難しいことではありません。
でも、体調を崩してしまっては元も子もありませんよね。
ウォーキングは、ダイエットの効果こそはゆっくりですが、続けることでしっかりと効果を感じることができます。
効果を上げるためには、ウォーキング時の姿勢などいくつか気をつけることはありますが、いつでも簡単に取り入れられ、楽しんでできる自分流のウォーキングを始めてみてはいかがでしょうか。
ダイエットを体験して思ったこと
これだけやれば痩せるに決まってるじゃないかと言われそうですね。
もし、これらの項目が「つらそう」だとか「私には無理」「ライザップ行った方が早そう」と思うのだとしたら、それはまだ本気で痩せたいと思っていないのかもしれませんよ。
考えてみると、痩せたいのには誰でも理由があります。
それは、彼氏や旦那のためにもっとキレイになりたいのかもしれないし、自分の健康のためかもしれないし、ウエディングドレスや水着など素敵な服を着こなすためかもしれません。
女性たるもの、自分の容姿や健康に対してもっと貪欲になりましょう。
ダイエットは根性です。
ダイエットに成功し、美しく着飾った自分の姿をもっと頭に描きましょう。
その絵がはっきりと描けたとき、ダイエットは必ず成功しますよ!