クレソンの意外な栄養価!もっとクレソンを食べましょう!
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「クレソン」とはフランス語の呼び名で、日本名は辛みのある食材であったことから「オランダガラシ(和蘭芥子)」と呼ばれています。
ヨーロッパ原産で、日本へは明治初期頃在留外国人用の野菜として導入されたのが最初とされている「クレソン」。

当時はあまり普及しませんでしたが、その後洋食文化が進むにつれて戦後一般に広まりました。

現在、日本の市場に出回っているクレソンは、山梨、栃木をはじめとする地域で水耕栽培されているため年中いただくことができます。

特に3月から5月の旬の時期は、色が鮮やかで柔らかく、特に若いうちに収穫される品種の「サラダクレソン」は茎まで柔らかく辛みも少ないのでサラダなど生食に向いています。

このクレソン、イタリア料理やフランス料理の付け合せというイメージが強いのですが、実は栄養価がとても高い野菜だということはご存知でしょうか?

アメリカのニュージャージー州にある大学の研究者が「栄養素の高い果物と野菜」をランキングしたところ、クレソンは何と堂々の一位だったのです。

この調査は、カリウムやカルシウム、マグネシウムなど17種類の栄養素を含むこと、それらの栄養素が一日に摂るべき量の10%以上を含有しているかどうかという厳しい条件のもと行われました。

デトックス効果があるビタミンBやカリウムが豊富なため、女性に特におすすめの野菜です。

ヨーロッパでは、消火や解熱、滋養強壮に効果があることから「健康草」として日常的に食卓にのぼっています。


クレソンに含まれる栄養素


シニグリン
 クレソンの辛み成分。脂肪の消火を助けて胃もたれなどを防ぎます。また抗菌作用や防腐作用もあるのでお弁当におすすめです。

βカロテン
緑黄色野菜に多く含まれる栄養素。高い抗酸化作用があるほか、皮膚や粘膜を丈夫にする働きもあります。視力を正常に保つ役割にも注目されている栄養素です。

カリウム

体の余分な塩分を排出するデトックス効果でむくみを予防します。筋肉痛や便秘にも効果が期待できると言われています。

鉄分

必須ミネラルのひとつ。全身の細胞に酸素を運び、貧血の予防や、慢性的な疲労をサポートします。

カルシウム

丈夫な歯や骨に欠かせない栄養素です。

ビタミンC

肌のシミ・にきび予防・改善、ハリや弾力を与える働きがあります。肌のターンオーバーを整える力もあるので紫外線が強くなる春から夏にかけて特に必要な栄養素です。

食物繊維

便秘予防や整腸作用のある栄養素です。血糖値の急激な上昇を抑えたり、食べ過ぎを抑えたりするなどダイエット効果も期待できます。

たんぱく質

三大栄養素のひとつで、体のエネルギー源となって免疫力を高めたり、貧血を予防したり、丈夫な骨をつくるなど体に不可欠な栄養素です。

ポリフェノール

抗酸化力の高い栄養素で、ストレスにさらされると体内で増える活性酸素を取り除きます。

リン

カルシウムとともに健康な骨をつくり、神経や筋肉の働きを正常に保ちます。
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クレソンの自家栽培の方法

こんなに栄養価の高いクレソン、「たくさん食べれば体にいいのはわかっているけれど、お値段が。。。」という方もいらっしゃると思います。

クレソンは、実はとても繁殖力が強いので、家庭で簡単に栽培することができるのですよ。

◆クレソンの家庭栽培方法◆
1.スーパーで市販されているクレソンを水に浸け発根させます。
2.根が出たら、底に穴が空いている発砲スチロールか浅めの鉢に赤玉土を敷き、クレソンの苗を植えます。
3.2の下に水をはった受け皿を置きます。
4.水をこまめに換えながら栽培すればOKです。肥料も必要ありません。
試してみてくださいね!